ボーボーラボ#9 「映像規格:解像度とピクセル縦横比」
こんにちは、tanjcです。
「映像クリエイター脱初心者講座」とも呼ぶべきボーボーラボですが、
マギーによってだいぶコアでマニアックな講座になってしまったようです。苦笑
もうちょっと基本をおさえようと思います。
今日は、映像制作を始める前に決めなければいけない「映像規格」についてです。
絵を描く前に、
みなさんはスケッチブックにするか、キャンバスにするか、壁にするか…
その媒体を先に決めないと始まらないですよね?。
映像制作も同じです。
アナログなフィルム時代とは違って、
映像そのモノが物質性を持たず
「デジタルデータ」として扱われるようになったからか、
この非常に大切な前提をみなさん忘れがちです。
ビデオカメラを借りに来る学生が
よく「カメラ貸してください。なんでもいいですー」と。
なんでもよくないですよ。
だって、カメラそれぞれ映像規格が全然違うのですから。
現在学生が映像制作する際に主にDV、HDV、フルHDの3種類が関係してきます。
1・DV/NTSC/4:3(720×480、
2・DV/NTSC/16:9(720×480、
3・HDV720p/16:9(1280×720、
4・HDV1080i/16:9(1440×1080、
5・フルHD1080i/16:9(1920×1080、
「解像度」解説:
ピクセル数が多い=解像度が高いなので、
今後のことを考えればフルHD(1920×1080)にすべし。
ちなみに、今の地デジ放送はHDV(1440×1080)ですが、
BSデジタルハイビジョン放送はフルHD(1920×1080)です。
映画館で見るデジタルシネマなら4K/QFHD(3840×2160)かリアル4K(4096×2160)。
「アスペクト比」解説:
金魚の水槽のようなブラウン管テレビは「横4:縦3」なので、
ちょっと前までの映像はみんな4対3の比率で作られていました。
しかしワードサイズのテレビがほとんどの今では、
映像は「ワイドスクリーン」の16:9で作るべきです。
「ピクセル縦横比」解説:
モニタは細かいピクセルの集合で画面を表示していますが、
そのピクセルは正方形のものと縦長のものがあります。
映像規格の中のピクセル縦横比も間違えると
人物が痩せて見えたり太く見えたりすることになってしまいますので要注意。
詳しくはコチラを参考してください。
いろいろゴチャゴチャ言って、混乱しました?
簡単に言えば、最終目的がDVD-Videoとどまる予定ならDV、
Blu-RayディスクにするならHDV/HD。
もしインスタレーション展示などに使う投影映像なら
プロジェクターの解像度(例1024×768)に合わせて作成して、
パソコンから出力すれば最高の画質が得られます。
これだけ映像規格を決めれば、もう、制作スタートOK!
以上、tanjcでしたー
3年生の鈴木さんがICAF出品のために、4:3のコマ撮りアニメーション旧作をデジイチで再撮影して16:9フルHD版にリメイク作業している