どうも、狸の皮算用をしてしまったマギーです。
さてさて、何食わぬ顔でブログを書いていますが、実に2週間と1日ぶりです。
ここで遺憾の意を表明します。
さてさて、今日のボーボーラボ。お題は「どんな映像編集ソフトがあるの?」です。
そもそも今のパソコンをつかった映像編集システムの多くは「ノンリニア編集」と呼ばれる編集方式です。その昔、(笑)まだパソコンがなかった時代は何本ものテープからデッキをつかい1本のテープに一直線上にまとめるという面倒な作業を行っておりましたが、(これをリニア編集といいます)90年代以降からはパソコンの中に映像のデータを取り込み、自由に素材を参照できるようになったため瞬時に編集ができるというものになりました。この、従来の1本のテープからテープへのコピーという概念をなくしたのが「ノンリニア編集」です。
映像コースではこのノンリニア映像編集ソフトは2種類あります。ひとつはadobe社のpremiere、もうひとつがapple社のFinal cutです。
どちらも国内でのシェア率は高く、初心者からハイアマチュアまで幅広く対応しています。
今日は、どのソフトがいいか悪いかはさておき、どんな編集ソフトがあるか一度リストアップしてみたいと思います。
1.Adobe Premiere


(写真はPremiere CS5)

映像コースでの需要はかなり高いです。adobeのソフトなので、後日お話する同社の映像加工ソフト「After Effects」との連携が優れております。
CS4以降はネイティブAVCHDのハイビジョン編集が可能となり、先日発売されたCS5ではレンダリングエンジンが改善され、レンダリングの時間が大幅に短縮され、編集速度が大幅に向上しました。
価格は定価は約9万円程度ですが、学生版なら3万円前後で購入できます。
mac、windows(64bit版)両方あります。
2.Final Cut


appleが開発したソフトです。
なんだかんだいって、premiereとさほど変わりません。基本の操作系はほぼ同じです。
なんといっても安定していますし、プロの制作現場でも使用されています。
数多くの動画ファイルが扱えます。
現在精華大学映像コースは兼価版であるFinal Cut Expressを使用しています。価格は2万3千円。
業務版ではFinal Cut Studioがあります。Expressよりも業務用のファイルがあつかえますし、ネットワークが構築されているプロダクションではファイルのやりとりがかなり楽です。また、おまけソフトであるカラー調整ソフト、「color」は最強です。っていうか私はおまけソフトだけほしいです。
ただ、mac版限定なのでwindowsユーザーには扱えません。こういう事するからmacは嫌いです。
実はFinal Cutの開発チームって、Premiereの開発チームなんです。ぶっちゃけ、この開発チームが編集ソフトのキーパーソンとなっています。正直、彼らには一箇所にとどまってほしいです。ユーザー泣かせです。
以上2つのソフトが映像コースの主流ソフトです。
ちなみに、他にもこんな編集ソフトがあります。
3.EDIUS Pro5.5

これを使っている精華映像コースの学生は、私だけです。断定できます。だってwindows専用ソフトだもん。
超スムーズに動きます。そして対応ファイルが多い!ちなみに箱で駅伝もこのソフトで編集しています。
何がすごいっていうと、ただ一言、「止まらない。」・・・こんなにうれしいことはない。すっごい安定しています。ぶっちゃけ、Final Cutよりも業務レベルでは劣ります。ですが、Final Cutの業務レベルのボタンなんて、「なにそれ美味しいの」なくらい学生レベルではどうでもいいものなので、気になりません。また、インターフェイスはPremiereよりもやりやすい。作業効率が大幅に向上しました。
windowsユーザー限定です。ですのでmacユーザーはFinal Cutとでも戯れていてください。
4.VEGAS


SONYの編集ソフト。日本ではなじみがないですが北米では一定の支持を得ているそうです。
まるで音楽をミキシングしているかのような感覚で映像編集を行うインターフェイスは一度ハマったらやみつきになるそうです。
無駄に4K(ハイビジョンの4倍の画面サイズ)のデータが読み込めます。一般用家庭でそんなもん読み込めてもどうしようもないですが、とりあえず読み込めます。いったいどんな媒体に書き出してどんなテレビでみるんだよというつっこみもスルーします。いいじゃないか夢があって。
これもwindowsユーザー限定です。
5.Avid Media Composer

Avidの超業務用編集ソフトで高級ソフトです。といってもFinal Cutやらとやれることは別に同じです。処理速度が専用の機械を通すことにより、とんでもない速度になるそうです。
映画の現場ではこれをつかっていることが多々あります。ですので映画のクレジットを見るとときたま、「Avid編集」というのが出てきます。
あんまりにも高いので、私はまだ触ったことがありません。リアル高嶺の花です。レビュー書きたいけど書けない・・・。Avidご利用の方おられましたらご連絡下さい。
ざっくりと、編集ソフトをご紹介しました。
大学に入ってから購入するのであれば、Premiereが入ったパッケージ、「Adobe Production Premium」を購入してください。ちなみに、精華大学から買うとPremiereのほかにPhotoshop、Illustrator、Flash、After Effectsが入って8万くらいでかえたと思います。高いけど実売価格を考えたら驚きの安さです。マジで。