どうも、マギーです。
学生からよく、「今どんなビデオカメラを買えばいい?」「デジタル一眼レフのムービー機能で映画が撮れる?」という質問がよせられます。
というわけで今回はビデオカメラをえらぶポイントをご紹介。
ビデオカメラ・購入ポイント

アニメーションも撮れて、映画も撮れて、PVもドキュメンタリーもかっこよく撮れるカメラ・・・。そんな都合のよいカメラはあるでしょうか。答えはNOです。あったとしてもカメラマンの知識・スキルをかなり要求したり、何十万何百万もするものになったりします。
そこで今回はこんなカメラをご紹介。
アニメーションを撮影するには
アニメーションや粘土などをつかった「クレイアニメ」にはデジタル一眼レフがおすすめ。
静止画を何枚も撮影してパソコンにとりこむ作業は、ビデオカメラより断然効率的です。
また、静止画の撮影可能サイズはビデオカメラをはるかに上回ります。大きい写真で取り込んであとでクロップ(画面に切り抜き)するといった作業もできます。
お勧めなのは「Kiss X4」。安いし、おまけ機能にフルハイビジョンのムービー撮影機能までついた優れものです。またレンズ交換型なので、撮りたい画を選べます。
http://cweb.canon.jp/camera/eosd/kissx4/index.html
記録映像・ドキュメンタリーを撮影するには
長時間の撮影となる記録映像・ドキュメンタリーには大容量のハードディスクを積んだビデオカメラの方が向いてます。記録の場面ではとっさに撮影する場面が多くなると思いますがオートフォーカスの速さや手ぶれ補正機能の充実、急な明るさの変化に柔軟に対応してくれます。
お勧めなのは、これまたキャノンのHF-S21とSONYのA1J。A1Jはテープ式の旧型ではあるものの、業務カメラなので操作性にかなり優れています。高いけど。
HF-S21 http://cweb.canon.jp/ivis/lineup/hfs21/index.html
A1J http://www.sony.jp/products/Professional/c_c/hdv/products/hvr_a1j/index.html
映画・PVの撮影
あらかじめいっておきますが、映画・PVの定義はかなり広いですので、今回は一般的な劇映画やミュージッククリップを例にあげます。
この二つに関してですが、ぶっちゃけていうと「デジタル一眼とビデオカメラ両方使い分けろ」としか言いようがありません。デジタル一眼レフはレンズ交換式ということもあり超望遠の映像や背景を極端にぼかす演出が可能ですし、画質もビデオカメラを上回る場面が多々あります。が、高速移動するものなどを描写する力はきわめて乏しいです。車の中から風景を撮影するとなると、デジタル一眼では画が崩壊してしまいます。
こんな感じで。
(デジタル一眼ですばやいものを撮影したときの映像)http://www.youtube.com/watch?v=anJG7Shjctc
動画の処理速度が遅いせいか、なんか斜めになります。レンズの歪みではありません。
ビデオカメラではこんな現象はあまりおきません。
このため、すばやいアクションシーンでの一眼レフはおすすめしません。
ですがビデオカメラでこんなボケ味のある映像はとれないのも事実・・・。
(デジタル一眼での映像)http://www.youtube.com/watch?v=J3aSiklYhUQ&feature=related
なので映画を撮影したかったら、デジタル一眼とビデオカメラを状況に合わせて使い合わせるのがベストかと。
おすすめな組み合わせ
EOS-7D http://cweb.canon.jp/camera/eosd/7d/index.html
Sony A1J http://www.sony.jp/products/Professional/c_c/hdv/products/hvr_a1j/index.html
ちなみに、精華大学映像コースは紹介したEOS 7DやKiss X4、それにA1Jの上をいくカメラZ5Jがあります。もしご利用になりたい方がおられましたら、お気楽にご入学ください。