ついに来ました!映像コースがこれまで開催した上映会の中でも最大規模のフェスティバルがいよいよ始まります!在学生から卒業生、教員の作品まで網羅して、さらにあの映像作家も!6月11日から毎晩2時間プログラムで、すべて上映後に作家トークを予定しています。めっちゃ充実していますので、絶対見逃すなーー
映像力・POWER OF THE IMAGE seika-EIZO.festa 2011  東日本大震災チャリティー上映会 京都シネマ・カレッジウィークvol
映像力・POWER OF THE IMAGE
seika-EIZO.festa 2011
東日本大震災チャリティー上映会
京都シネマ・カレッジウィークvol.16
このたびの東日本大震災で、私たちにとってかつて確かにみえたはずの世界の様相や、多くのかけがえのないものが失われてしまいました。亡くなられた方たちのご冥福を祈るとともに、震災からの復興を心より願ってチャリティー上映会「映像力・Power of the image」seika-EIZO.festa 2011を開催します。(フェスティバルディレクター 相内 啓司)
会期:2011.6/11 [土] ー 6/17 [金]
時間:8:00PM ー 10:00PM(A~Fすべて2時間プログラム)
会場:京都シネマ
料金:当日券¥700/前売券・予約¥500
公式HP:http://www.kyoto-seika.ac.jp/eizo/festa.html
プログラム
いま生まれつつある初々しい作品から、映像・アートシーンに拮抗するアグレッシブな作品まで多彩なプログラムを上映します。各上映後に作家によるトークがあります。
 6月11日[土]
A「アーティスト・ムービー #1」
 映像表現の可能性と広がり:先端としての映像と歴史的作品
6月12日[日]
B「アーティスト・ムービー #2」 
 スクリーンに現前する都市の記憶とイメージとしての身体性
6月13日[月]、17日[金]
C「学生作品の現在とその後」 
6月14日[火]
D「アート・アニメーション」 
 アートとしてのアニメーションを追究する作家たち
6月15日[水]
E「特別プログラム:ヴォワイアン・シネマテークの光跡」 
 20世紀末を疾風のように駆け抜けた映像作家集団 VOYANT CINEMATHEQUE
6月16日[木]
F「アーティスト・ムービー 3」 
 変貌する身体性のイメージと変質する世界像


※※※※※※※※※プログラム詳細※※※※※※※※※※※※※※※※※※
A「アーティスト・ムービー #1」 6月 11日[土]
映像表現の可能性と広がり:先端としての映像と歴史的作品
トーチカ+関根光才による光のアートパフォーマンス映像、3DCGが輝いていた2000年代初期に活躍した西光一、赤山仁、亀井克幸、平野砂峰旅らの記念碑的コラボ作品、現実と虚構を巡る櫻井篤史のまさに不可逆的な迷宮世界、石井陽之の過激かつ静かな作品、今年ヨーロッパで初公開された由良泰人の最新作、実験映画史に残る伊奈新祐の作品、相内啓司+落晃子+平野砂峰旅による空としての世界と生命の記憶を巡るファンタジックなアニメーション、VIDEOART CENTER Tokyo代表の瀧健太郎による空間感覚を異化するインスタレーションの記録、アーティストでビデオアートのオルガナイザー河合政之のカメラを使わない過激なライブビデオアートの記録作品。
トーチカ+関根 光才 / 赤山 仁+平野 砂峰旅 / 西 光一+赤山 仁+亀井 克幸 / 石井 陽之 / 櫻井 篤史 / 由良 泰人 / 伊奈 新祐 / 相内 啓司+落 晃子+平野 砂峰旅 / 瀧 健太郎 / 河合 政之
B「アーティスト・ムービー #2」 12日[日]
スクリーンに現前する都市の記憶とイメージとしての身体性
田中廣太郎の昼下がりの都市空間を異化する映像、井上信太+新視角(林ケイタ+呉鴻+谷口正博+栄暁佳+秋山怜)による上海でのパフォーマンスの記録、MM Lab.(前田真二郎+真下武久)がGoogle検索システムをクリティカルにとらえた作品、櫻井篤史の移動する主観ショットが醸し出す迷宮的世界像、相内啓司が存在とイメージの現前性をテーマにした詩的映像、卞在奎の釜山タワーを中心とする都市の風景と視線の位置関係を巡る作品、伊奈新祐のスリリングに再イメージ化されるモンタージュ作品、瀧健太郎のボックスの中で抑圧されて断片化された身体性がうごめく作品、ファウンドフッテージの第一人者末岡一郎による記録かつ旅行映画の再発見作品。
田中 廣太郎 / 井上 信太+新視角(林 ケイタ+呉 鴻+谷口 正博+栄 暁佳+秋山 怜) / MM lab.(前田 真二郎+真下 武久) / 櫻井 篤史 / 相内 啓司 / 卞 在奎 / 伊奈 新祐 / 瀧 健太郎 / 末岡 一郎
C「学生作品の現在とその後」 13日[月]、17日[金]
公募による京都精華大学の学部生・大学院生・留学生・卒業生の作品。アニメーション、ショートムービー、実験映画な
ど、初めての映像作品から集大成としての卒業制作まで。また、卒業後にディレクターとして制作された商業映像、映像作家として活躍するOBの近作も。
山中 美奈代 / 小黒 草平 / 田中 美菜子 / mulo / 横山 有衣 / 矢木 奈津美 / 田中 活彦 / 新田 翔子 / 葉大 / 西堀 博貴 / 岡本 大祐 / 秋山 優 / 篠永 達 / サンカク / 孟 祥宇 / 小澤 貴弘 / 平野 知映
D「アート・アニメーション」 14日[火]
アートとしてのアニメーションを追究する作家たち
オスカー・フィッシンガーにインスパイアされた田中美帆による映像と音のシンクロナイズするハッピーなアニメーション、二村諒のミニマムな要素で展開される不思議でモダンな作品、倉田愛実の緻密で絵画的な表現と音楽が戯れるミュージック・アニメーション、米正万也の世界を舞台にした特異な抽象アニメーション3作品、水本博之によるちょっと危険かつ優しさあふれる手作りパペットアニメーション、Jerome Boulbesの繊細な感性と完璧なテクニックによって描かれる弱いものたちへの愛に満ちた3DCGアニメーション、『緑玉紳士』で知られる気鋭のアニメーション作家栗田安朗の学生時代のパペットアニメーション、Cao Thi HaのノスタルジックなミュージックPV。
田中 美帆 / 二村 諒 / 倉田 愛実 / 米正 万也 / 水本 博之 / Jerome Boulbes / 栗田 安朗 / Cao Thi Ha
E「特別プログラム:ヴォワイアン・シネマテークの光跡」 15日[水]
20世紀末を疾風のように駆け抜けた映像作家集団 VOYANT CINEMATHEQUE
「多くの理由ある錯乱を通じて、知的認識力を排除した処からくる真の眼」を意味する「ヴォワイアン」という名前のシネマテークがあった。彼らは、関西を中心に、個人映画・実験映画の制作・上映を最も精力的に継続させた集団のひとつ。今や伝説化しつつある膨大な作品群の中からその一部を紹介。
平田 征志 / 西岡 雪菜 / 青井 克巳 / 山元 るりこ / 吉本 陽一 / 小池 照男
F「アーティスト・ムービー 3」 16日[木]
変貌する身体性のイメージと変質する世界像
磯崎愛生は情報メディア社会の中で戯れるうちに現実感を失っていく女性とそれをみる観客の関係を作品化した。Chris Rudsの作品は近未来社会の中で身体性がどのような意味を持つのかを問う短編映画。tanjc(陳維錚)の作品は日本の死をめぐる儀式と家族の誕生をとらえたドキュメンタリー映画。寺嶋真里の耽美的な世界がファンタジックで迷宮的なストーリー展開の中で徐々に結晶化する長編作品。
磯崎 愛生 / Chris Ruds / tanjc / 寺嶋 真里