プログラム
いま生まれつつある初々しい作品から、映像・アートシーンに拮抗するアグレッシブな作品まで
多彩なプログラムを上映します。各上映後に作家によるトークがあります。
8:00PM - 10:00PM
※A〜Fプログラムずべて作家トークを含めて2時間プログラムとなります
6.11[土] |
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6.12[日] |
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6.13[月] |
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6.14[火] |
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6.15[水] |
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6.16[木] |
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6.17[金] |
トーチカ+関根光才による光のアートパフォーマンス映像、3DCGが輝いていた2000年代初期に活躍した西光一、赤山仁、亀井克幸、平野砂峰旅らの記念碑的コラボ作品、現実と虚構を巡る櫻井篤史のまさに不可逆的な迷宮世界、石井陽之の過激かつ静かな作品、今年ヨーロッパで初公開された由良泰人の最新作、実験映画史に残る伊奈新祐の作品、相内啓司+落晃子+平野砂峰旅による空としての世界と生命の記憶を巡るファンタジックなアニメーション、VIDEOART CENTER Tokyo代表の瀧健太郎による空間感覚を異化するインスタレーションの記録、アーティストでビデオアートのオルガナイザー河合政之のカメラを使わない過激なライブビデオアートの記録作品。
田中廣太郎の昼下がりの都市空間を異化する映像、井上信太+新視角(林ケイタ+呉鴻+谷口正博+栄暁佳+秋山怜)による上海でのパフォーマンスの記録、MM Lab.(前田真二郎+真下武久)がGoogle検索システムをクリティカルにとらえた作品、櫻井篤史の移動する主観ショットが醸し出す迷宮的世界像、相内啓司が存在とイメージの現前性をテーマにした詩的映像、卞在奎の釜山タワーを中心とする都市の風景と視線の位置関係を巡る作品、伊奈新祐のスリリングに再イメージ化されるモンタージュ作品、瀧健太郎のボックスの中で抑圧されて断片化された身体性がうごめく作品、ファウンドフッテージの第一人者末岡一郎による記録かつ旅行映画の再発見作品。
オスカー・フィッシンガーにインスパイアされた田中美帆による映像と音のシンクロナイズするハッピーなアニメーション、二村諒のミニマムな要素で展開される不思議でモダンな作品、倉田愛実の緻密で絵画的な表現と音楽が戯れるミュージック・アニメーション、米正万也の世界を舞台にした特異な抽象アニメーション3作品、水本博之によるちょっと危険かつ優しさあふれる手作りパペットアニメーション、Jerome Boulbesの繊細な感性と完璧なテクニックによって描かれる弱いものたちへの愛に満ちた3DCGアニメーション、『緑玉紳士』で知られる気鋭のアニメーション作家栗田安朗の学生時代のパペットアニメーション、Cao Thi HaのノスタルジックなミュージックPV。
チケット
◎当日券 ¥700
※立ち見、補助いす、あるいは満席のためご入場いただけない場合がございます。ご容赦ください。
◎前売券 ¥500
※京都精華大学映像準備室・京都シネマにて発売中
※ご来場日当日午後7時より入場整理券をお配りします。
◎鑑賞予約(メール)
※ seika.eizo@gmail.com宛に、氏名・鑑賞希望日をメールでご指定ください。
※ご来場日当日午後7時より入場整理券をお配りしますので、その際に前売料金(¥500)にてご清算ください。
・ 前売・メール予約はともに、6月10日[金]午後5時受付終了。
・ 開場は午後7時40分(予定)です。ご入場は整理番号順で、場内は自由席です。
・前売券をお持ちのお客様は必ず整理番号付き入場券とお引き換えください。
〒600-8411
京都市下京区烏丸通四条下ル
水銀屋町620 COCON烏丸3F
Tel: 075-353-4723
http://kyotocinema.jp
-市営地下鉄烏丸線「四条駅」出口2
-阪急電鉄京都線「烏丸駅」出口23
プレス・お問い合わせ先:
京都精華大学 芸術学部 映像コース
〒606-0016 京都市左京区岩倉木野町137
Tel / Fax: 075-702-5395
Email: eizou@kyoto-seika.ac.jp(担当:小澤/相内)
WEB: http://www.kyoto-seika.ac.jp/eizo
主催: seika-EIZO.festa 2011実行委員会
共催:京都シネマ(如月社)
協力: ファインダーズ・ビューロー、VIDEOART CENTER Tokyo、KINO BALÁZS、P2MI2、新視角、project NoA
映像力・Power of the image
こころをゆさぶる映像表現には力があります。ここではそれを映像力・Power of the image(=映像表現の力・強度)とよんでみます。それらの力を生み出すのは作者の何ものかへの関心だけではなく、おそらく、それを目にみえる映像(=イメージ)にしてみたいという作者自身の強い衝動のようにみえます。
ここで紹介する多くの作品の中にそのような衝動のざわめきが感じられます。そこには人知れず世界の片隅で日々起きているできごとへの関心や、忘れ去られようとしているものへの想い、心の中でいまだカタチにもならず名指すことさえできない想いや、世界のイメージ(光景)などへの関心が見られます。私たちはそのような表現に触れるとき、それらが作者の意識の中にすでにある何か確かなものによって生み出されるのではなく、むしろ名指すことさえできないものや出来事といった、不確かさへ向う作者の関心の強度こそがそれを支えていることに気づきます。
映像力(=映像表現の力・強度)は他者にみられることによって共有され、さらにきらめくイメージの結晶(=映像)として光を放ちます。ここで紹介する多彩な作品はそれぞれの映像力・Power of the imageに満ちています。それらはわたしたちにとって確かにみえているかのような世界の光景にゆるやかにゆらぎをあたえ、あるいは鋭く亀裂を生じさせ、そしてさらなるイメージや世界の奥行きや広がりを垣間見せてくれます。
フェスティバルディレクター 相内 啓司